オフィスや工場など、各種施設において近年よく使われているのが「システム天井」です。
使い勝手の良い天井として、多くの場所に普及している天井の一つです。
今回はシステムとは何なのかについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
▼システム天井とは
システム天井とは、いわゆる吊り天井のひとつです。
従来型の天井のように建物と一体化しているわけではなく、上の階から吊りボルトを垂らして設置していきます。
施工が簡単なため、広範囲に施工が必要な場合に用いられることが多い天井です。
■メリットは?
システム天井の工法を取り入れると上階と下階の間に空間ができるため、そこに電気や通信のケーブルを通せます。
取り付けが簡単なため、設備のメンテナンスもしやすいです。
工期が短いぶんコストカットにもつながりますし、レイアウト変更が容易な点も大きなメリットと言えるでしょう。
■デメリットもある
非常に便利なシステム天井ですが、デメリットもあります。
例えば、吸音性や耐震性は従来型の天井のほうが高いと言われています。
またシステム天井はその性質から、デザインの種類が限られてしまうのもデメリットと言えるでしょう。
どちらの工法を取り入れるかは、施工を担当する業者や設計担当者と相談しながら慎重に決めていくことが大切です。
▼まとめ
システム天井とは、吊り天井の一種です。
天井の中に空間ができるため、電気や通信設備などの細々とした配線を隠すことができますし、メンテナンスもしやすいでしょう。
ただし、吸音性や耐震性・デザインの面では従来型の天井のほうが優れていると言われています。
天井の種類について検討する際は、双方の特徴を考慮して最適なものを選びましょう。